東北地方を中心とした広い地域で甚大な被害をもたらした東日本大震災。
12年前に発生したこの震災以来、仙台フィルハーモニー管弦楽団は、自ら被災しながらも避難所や街角などで被害に遭われた方々に寄り添い、慰問演奏活動を続けてきました。そんな仙フィルの活動を応援し、2012年より被災地の復興を祈念し続けてきたコンサート「つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート」の開催が、今年も決定しました。
このコンサートは「音楽の力による心の復興」をテーマに、ゲストや指揮者、演奏曲目まで、今ご覧いただいているホームページを中心に、コンサートを盛り上げるアイディアを募集し、その名の通り〝みんなで一緒〟につくって参りました。今回も2012年以来皆さまから頂いてきた、たくさんのメッセージを集め、震災の記憶を風化させることなく語り継ぎ、新しい時代を切り開いていくコンサートを目指していきます。
今回のコンサートは、2018年以来6年ぶりとなる仙台市内での開催となります。会場はこれまで本コンサートを3回開催させて頂いた実績のある、東北大学百周年記念会館川内萩ホールです。緑豊かな仙台城址に佇むこの素晴らしいホールで、仙台フィルの演奏を多くの皆様と共に堪能できることは、私たちの大きな喜びです。
昨年に続き、今回のコンサートもロジスティード株式会社様に特別協賛を頂きます。本コンサートの趣旨にご賛同頂き、開催に向けてご尽力頂いた関係各所の皆様に心より御礼申し上げます。
公演名 | 「つながる心 つながる力 みんなでつくる 復興コンサート2024 supported by ロジスティード」 |
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■開催日 | 2024年3月10日(日)開演 15:00(開場 14:00) |
■会場 | 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール (宮城県仙台市青葉区青葉区川内40) |
■特別協賛 | ロジスティード(株) |
■出演者 |
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団 プロフィール
指揮者:大井剛史 プロフィール
ゲスト:森口博子プロフィール
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■演奏楽曲 | ジョン・ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」組曲 スピード/歌:森口博子 水の星へ愛をこめて/歌:森口博子 ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中/歌:森口博子 わせねでや(桂島“うた”プロジェクト)/歌:森口博子 ほか |
■チケット |
全席指定¥5,000(税込) ◇一般発売 12月16日(土)10:00~ 【プレイガイド】 ・ローソンチケット(Lコード:22743) ・チケットぴあ(Pコード:256-550) ・イープラス ・藤崎 ※未就学児童入場不可 会場にて当日券販売がございます。 全席指定¥5,000(税込) |
■配信視聴 チケット |
◇¥2,000(税込) 12月16日(土)10:00~ チケット販売:イープラス・チケットぴあ ※お1人様1枚限り。 ※3月13日(水)10:00から3月19日(火)23:59までアーカイブ視聴。 (販売は3月19日(火)21:00まで) |
■主催 | TBSラジオ / tbc東北放送 |
■企画制作 | OTTAVA |
北海道札幌市出身。
音楽番組のプロデューサーとして、東京のFM放送局勤務後、独立。
番組、音楽、コンサートなどの制作に携わる。
2007年、開局と同時にOTTAVAのミュージック・ディレクター、
2014年、OTTAVAゼネラルマネージャーに就任。
2023年3月4日土曜日
10メートルを超える西からの風は肌を刺すようでしたが、この日の石巻は3月初旬としては珍しく10℃を上回り、抜けるような青空に、会場のまきあーとテラスの真っ白な姿が見事に映えていました。
仙台フィルの個性的な響き~それは透明で、かつ温かい!ゲストの森山良子さんの圧倒的な存在感!そして地元石巻と全国から集まった皆さまが一緒に生み出してくださった幸福な空気!一生忘れられない2時間になりました。
あれから半年後の9月、「つながる心、つがる力 みんなでつくる復興コンサート2024」の開催決定のお知らせが、早きも出来る喜び!
このコンサートのことをいつも気にかけて下さり、被災地への想いを絶やすことなくお持ちの音楽ファンの皆さまのおかげです。
ありがとうございます。そして、おめでとうございます。
当コンサートは、2019年以降、しばらく仙台市を離れておりました。
多賀城(2019)、名取(2021,2022)そして今年の石巻。
各地の方々とお目にかかり、復興の様子を目に焼き付け、各地の美味しいものをいただいてきました(笑)。そして6年ぶりに仙台市で開催をさせていただきます。
ここからは毎年同じことをお伝えすることになります。
でもとても大切なことなのです。
このコンサートがどんな「想い」で生まれ、12年間続いて来たのか!?
被災地唯一のプロフェッショナル・オーケストラ、仙台フィルハーモニー管弦楽団の皆さんが、第一回目の「復興コンサート」(という名前の慰問演奏会)を開催されたのは、東日本大震災の発生後、わずか15日後の2011年3月26日のことでした。
この頃、ライフラインはまだ一部しか回復しておらず、公共交通機関は止まったまま、ガソリンも入れられないので自動車も出せない、食べ物が入ったという情報に反応した人々が小さなコンビニに長い行列をつくる・・・日々だったと伺っています。
「こんなタイミングに演奏会など開いてよいものか?」
「音楽と音楽家の出番は、もう少し先なのではないか?」
と、コンサート開催にあたっては、オーケストラの中でも意見が分かれたのだそうです。
数日に渡る長い話し合いの後に決まったこと
「でも我々にはこれしか出来ないから、とにかく一度やってみよう」
3月26日(土)午後、宮城野区見瑞寺(けんずいじ)境内のバレエスタジオを特設会場に開催された「第一回復興コンサート」には、小雪が舞う中、市内のあちらこちらから、予想を大幅に上回る人々が「歩いて」集まってくれました。会場に入りきれない人も多く、急遽2回公演になったほどです。
約1時間のコンサートを聴いた方々から、次々とオーケストラのメンバーにかけられた言葉
「音楽を聴いている間は地震や津波のことを忘れることができた」
「地震が起きてから初めて、涙を流すことができた」
音楽の力によって、人が「ひととき」人間らしさを取り戻した瞬間だったのです。
この日から、仙台フィルの皆さんの、おそらくは日本の音楽史に永遠に刻まれるであろう
「復興コンサート」、被災地各地での慰問演奏会が始まりました。
地震直後は、避難所、病院、商業施設のアトリウムなどで
そして仮設住宅や学校の体育館
近年は、復興住宅の集会場や学校、公民館などで、復興コンサートは現在も、仙台フィルと宮城県の音楽家たちを中心に作られた公益財団法人「音楽の力による復興センター東北」を中心に精力的に続けられています。
その回数は、実に1,356回(8月11日までの集計)。
震災から12年が過ぎた今も、3日に一度の割合で「復興コンサート」は続けられています。
「つながる心、つがる力 みんなでつくる復興コンサート」は、音楽の力を信じて心の復興を目指す仙台フィルと東北の音楽家たちにエールを送ろう!
1年に一度、全国から集まって、仙台フィルの演奏を聴いて大きな拍手を送ろう!
このような主旨で震災の翌年2012年に第一回を開催、以降回を重ねてまいりました。
そしてこのコンサートのもうひとつのユニークネスは、
コンサートのタイトルの通り、「みんなでつくって」いるところです。
あなたが今、訪れてくれているホームページ「ミンナデツクルドットコム」が会議室になって、毎年のコンサートのアイデアを集め、それを元に仙台フィルの皆さんと演奏会の内容を決めていくのです。
「仙台フィルに演奏してもらいたい楽曲」「指揮者には誰が良いでしょう?」
「ゲストにお迎えしたいのは誰ですか?」
このホームページの「応募フォーム」にアイデアをお寄せいただいて、それを同じくこのホームページでご覧いただける「音のコラム」という動画で毎週、ご紹介してまいります。
今までは主に「演奏楽曲」「指揮者」「ゲスト」のアイデアを募集して来ましたが、今年は新しい「お題」を皆さんに投げさせていただきます。
「みんなでつくる復興コンサート」をもっと多くの方に知ってもらうために、仙台フィルの演奏を聴いたことがない人を、たくさん会場にお呼びできるように、新しい「会議」を皆さんと一緒に始めたいと思います。
一回目の「音のコラム」の公開を、楽しみにお待ちください。
そして2024年3月10日(日)、みんなでつくったプログラムを聴きに仙台に集まりましょう。
このコンサートは、みなさんからアイディアをいただき、それを元につくっていくコンサートです。
下の募集フォームボタンよりフォーム開き、項目を選択、ご意見・ご要望をお寄せください。
何時でも、何回でもお送りいただいて問題ございません。
いただいたアイディアは、コンサートプロデューサー斎藤茂による「音のコラム」で公開していきます。
今回もみんなのリクエストを演奏してくれる仙台フィル。楽団員の紹介や活動については、こちらからチェック。
仙台フィルハーモニー管弦楽団サイト
2024年3月も、仙台に集まって仙台フィルにエールを送りましょう!