2011年3月11日に発生した東日本大震災。
甚大な被害をもたらしたこの震災後、仙台フィルハーモニー管弦楽団は、自ら被災しながらも避難所や街角などで被害に遭われた方々に寄り添い、演奏活動を続けてきました。そんな仙フィルの演奏活動を応援し、2012年より被災地の復興を祈念し続けてきたコンサート「つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート」の開催が、今年も決定しました。
このコンサートは「音楽の力による心の復興」をテーマに、ゲストや指揮者、演奏曲目まで、今ご覧いただいているホームページを中心に、コンサートを盛り上げるアイディアを募集し、その名の通り〝みんなで一緒〟につくって参りました。今回も2012年以来皆さまから頂いてきた、たくさんのメッセージを集め、震災の記憶を風化させることなく語り継ぎ、新しい時代を切り開いていくコンサートを目指していきます。
今回コンサートを実施させて頂く、石巻市の「マルホンまきあーとテラス」は、震災による津波により市内の大型文化施設の解体を余儀なくされた石巻市にとって、2021年4月に10年ぶりに再建された施設。まさに10余年に及ぶ石巻市民の復興に対する想い、息吹が結実した場所です。そうした場所でこの復興コンサートを実施できるようになったことは、私たちにとって大きな喜びです。
昨年に続き、今回のコンサートも株式会社日立物流 様に特別協賛を頂きます。
公演名 | 「つながる心 つながる力 みんなでつくる 復興コンサート2023 supported by 日立物流 LOGISTEED」 |
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■日時 | 2023年3月4日(土)15:00開演(14:00開場) |
■会場 | マルホンまきあーとテラス 大ホール (宮城県石巻市開成1-8) |
■特別協賛 | (株)日立物流 (2023年4月1日に、ロジスティード(株)へ社名変更予定) |
■出演者 |
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団 プロフィール
指揮者:鈴木織衛 プロフィール
ゲスト:森山良子プロフィール
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■演奏楽曲 | リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団 涙そうそう/歌:森山良子 演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団 わせねでや(桂島“うた”プロジェクト)/歌:森山良子 演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団 ほか |
■チケット |
全席指定¥5,000(税込) ◇一般発売 12月3日(土)10:00~ 【プレイガイド】 ・ローソンチケット(Lコード:22723) ・チケットぴあ(Pコード:231-094) ・イープラス ・仙台三越 ・藤崎 ・マルホンまきあーとテラス ※未就学児童入場不可 ※本公演は、政府、自治体ならびに関係諸機関により策定された新型コロナウイルス感染症防止対策ガイドラインに基づき、感染拡大防止策を講じて開催いたします。 |
■配信視聴 チケット |
◇¥2,000(税込) 12月3日(土)~ チケット販売:イープラス ※お1人様1枚限り。 ※コンサート当日から3月12日(日)23:59までアーカイブ視聴可能。 |
■主催 | TBSラジオ / tbc東北放送 |
■企画制作 | OTTAVA |
北海道札幌市出身。
音楽番組のプロデューサーとして、東京のFM放送局勤務後、独立。
番組、音楽、コンサーなどの制作に携わる。
2007年、開局と同時にOTTAVAのミュージック・ディレクター、
2014年、OTTAVAゼネラルマネージャに就任。
東日本大震災から12回目の春、2023年3月に「つながる心、つながる力 みんなでつくる復興コンサート2023」の開催が決まりました。
このコンサートのことをいつも気にかけて下さり、被災地への想いを絶やすことなくお持ちの皆さまのおかげです。
ありがとうございます。そして、おめでとうございます。
被災地唯一のプロフェッショナル・オーケストラ、仙台フィルハーモニー管弦楽団の皆さんが
第一回めの「復興コンサート」を開催されたのは、震災発生後、わずか15日後の
2011年3月26日のことでした。
ライフラインは一部しか回復せず、公共交通機関は止まったまま、ガソリンも入れられない。
食べ物が入った、という情報に反応した人々が押しかけ、小さなコンビニに長い行列が出来る・・・
このような時期だった、と伺いました。
「こんなタイミングに演奏会を開いてよいものか?」
「音楽の出番は、もう少し先なのではないか?」
オーケストラの中でも意見が分かれたのだそうです。
「でも我々にはこれしか出来ないから、とにかく一度やってみよう」
3月26日(土)午後、宮城野区見瑞寺の境内のバレエスタジオを特設会場に開催された コンサートには、小雪が舞う中、市内のあちらこちらから、予想を大幅に上回る人々が 「歩いて」集まってくれました。
約1時間のコンサートを聴いた方々から次々とオーケストラのメンバーにかけられた言葉
「音楽を聴いている間は地震や津波のことを忘れることができた」
「地震が起きてから初めて、涙を流すことができた」
音楽の力によって、人が「ひととき」人間を取り戻したのです。
この日から、仙台フィルの皆さんの、おそらくは日本の音楽史に永遠に刻まれるであろう 「復興コンサート」、被災地各地を回る慰問演奏会が始まりました。
地震直後は、避難所、病院、商業施設のアトリウムなどで そして仮設住宅や学校の体育館 近年は、復興住宅の集会場などで、復興コンサートは現在も、仙台フィルと宮城県の音楽家たち を中心に作られた公益財団法人「音楽の力による復興センター東北」を中心に精力的に続けられ ています。
その回数は、実に1,282回 (9月11日時点)。
2020年、2021年のコロナ禍においても、感染対策に工夫を凝らしながらそれぞれ93回、77回の復興コンサートを行っておられます。
仙台フィルのある楽団員の方の言葉
「一度演奏に行くと、またすぐに来なくてはいけない、と感じます。
“今日は楽しかった!次はいつ来てくれるの?”と声をかけられると、
復興コンサートは演奏が出来る限り終われない、と思うのです」
復興は終わっていません。
少なくとも「心の復興」は進むどころか、状況はどんどん悪くなっていると思う、と
その楽団員の方はおっしゃっていました。
「つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート2023 supported by 日立物流 LOGISTEED」
今回は初めて、石巻にお邪魔します。
市町村単位としては最も多くの命が奪われ(3,553名)、
今も417名が行方不明となっているのが石巻市です。
震災から11年半となる今月11日のニュース、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
「宮城 大川小の伝承施設にランドセル展示 児童は今も行方不明
東日本大震災で多くの児童と教職員が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校。
ここで被災した女子児童が持っていたランドセルが、ことし初めて伝承施設に展示されました。
児童は11年以上がたった今も行方が分からないままで、 家族と再会できない娘のことを多くの人に知ってほしいという思いが込められています。」
この娘さんのご両親が、お仕事の合間に、娘さんを探して海岸にスコップを入れておられる最近のご様子をNHKのニュースで観ることができました。
復興は、まったく終わっていない。
2023年3月4日、仙台フィルの演奏を聴きに集まりましょう。
そして石巻の人たちに、一緒に逢いに行きましょう。
皆さんのご来場を心よりお待ちしております。
このコンサートは、みなさんからアイディアをいただき、それを元につくっていくコンサートです。
下の募集フォームボタンよりフォーム開き、項目を選択、ご意見・ご要望をお寄せください。
何時でも、何回でもお送りいただいて問題ございません。
いただいたアイディアは、コンサートプロデューサー斎藤茂による「音のコラム」で公開していきます。
今回もみんなのリクエストを演奏してくれる仙台フィル。楽団員の紹介や活動については、こちらからチェック。
仙台フィルハーモニー管弦楽団サイト
2022年3月も、仙台に集まって仙台フィルにエールを送りましょう!