2011年3月11日、東北地方を中心とした広い地域で甚大な被害をもたらした東日本大震災。
この震災の後、仙台フィルハーモニー管弦楽団は、自ら被災しながらも各地に作られた避難所や街角などで被害に遭われた方々に寄り添い、慰問演奏活動を続けてきました。そんな仙フィルの活動を応援し、2012年より被災地の復興を祈念し続けてきたコンサート「つながる心
つながる力 みんなでつくる復興コンサート」の開催が、今年度も2025年3月1日(土)で決定致しました。
このコンサートは「音楽の力による心の復興」をテーマに、ゲストや指揮者、演奏曲目まで、今ご覧いただいているホームページを中心に、コンサートを盛り上げるアイディアを募集し、その名の通り〝みんなで一緒に〟つくって参りました。今回も本コンサートの開始以来、皆さまから頂いてきたたくさんのメッセージと共に、震災の記憶を語り継ぎ、来るべき未来を切り開いていくコンサートを目指していきます。
今回のコンサートは、2015年以来10年ぶりに東京エレクトロンホール宮城での開催となります。仙台市内の中心地にあるこの歴史あるホールで、また仙台フィルの素晴らしい演奏を多くの皆様と共に堪能することができることは、私たちの大きな喜びです。
今回のコンサートもロジスティード株式会社様に特別協賛を頂きます。本コンサートの趣旨にご賛同頂き、開催に向けてご尽力頂いた関係各所の皆様に心より御礼申し上げます。
公演名 | 「つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート 2025 supported by ロジスティード」 |
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■開催日 | 2025年3月1日(土) 開場 14時/開演 15時 |
■会場 | 東京エレクトロンホール宮城(仙台市青葉区国分町3-3-7) |
■特別協賛 | ロジスティード(株) |
■出演者 |
演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団 プロフィール
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■主催 | TBSラジオ / tbc東北放送 |
■企画制作 | OTTAVA |
北海道札幌市出身。
音楽番組のプロデューサーとして、東京のFM放送局勤務後、独立。
番組、音楽、コンサートなどの制作に携わる。
2007年、開局と同時にOTTAVAのミュージック・ディレクター、
2014年、OTTAVAゼネラルマネージャーに就任。
2024年3月10日日曜日
前の晩から降り出した雪も昼前には止み、午後2時の開場のころには薄日も差す中、12回目のコンサートが開催されました。
年々、響きに奥行きと厚みを増している感のある仙台フィル・サウンドに、ゲストの森口博子さんの透明感溢れるヴォーカルが素敵な調和を醸し出して!
仙台南高校音楽部合唱団の瑞々しい歌声が加わった「わせねでや」が心にしみて!
そして地元仙台と全国から集まってくださったお客様の拍手は、今回も実に温かくて!
「今年もこのコンサートがあって良かった」と心から感じられた2時間でした。
あれから半年、「つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート2025」の開催決定のお知らせが、長かった猛暑の終わりとともに発表できることを嬉しく、光栄に思います。
このコンサートのことをいつも気にかけて下さり、被災地への想いを絶やすことなくお持ちの全国の音楽ファンの皆さまのおかげです。
ありがとうございます。そして、おめでとうございます。
ここからは毎年同じことをお伝えすることになります。
でもとても大切なことなのです。
このコンサートがどんな「想い」で生まれ、2025年の春にも開催できるのか?
被災地唯一のプロフェッショナル・オーケストラ、仙台フィルハーモニー管弦楽団の皆さんが第一回めの「復興コンサート」(という名前の慰問演奏会)を開催したのは、東日本大震災の発生後、わずか15日後の2011年3月26日のことでした。
この頃、ライフラインはまだ一部しか回復しておらず、公共交通機関は止まったまま、ガソリンが入れられないので自動車も出せない、食べ物が入ったという情報に反応した人々が小さなコンビニに長い行列をつくる・・・日々だったと伺っています。
「こんなタイミングに演奏会など開いてよいものか?」
「音楽と音楽家の出番は、もう少し後なのではないか?」
コンサート開催にあたっては、オーケストラの中でも意見が分かれたそうです。
数日に渡る長い話し合いの後に決まったこと
「でも我々にはこれしか出来ないから、とにかく一度やってみよう」
3月26日(土)午後、宮城野区見瑞寺(けんずいじ)境内のバレエスタジオを特設会場に開催された「第一回復興コンサート」には、小雪が舞う中、市内のあちらこちらから、予想を大幅に上回る人々が「歩いて」集まりました。会場に入りきれない人も多く、急遽2回公演になったほどです。
約1時間のコンサートを聴いた方々から、次々とオーケストラのメンバーにかけられた言葉
音楽の力によって、人が「ひととき」人間らしさを取り戻した瞬間だったのです。「音楽を聴いている間は、地震や津波のことを忘れることができた」
「地震が起きてから初めて、涙を流すことができた」
この日から、仙台フィルの皆さんの、おそらくは日本の音楽史に永遠に刻まれるであろう「復興コンサート」、被災地各地での慰問演奏会が始まりました。
地震直後は、避難所、病院、商業施設のアトリウムなどでそして仮設住宅や学校の体育館近年は、復興住宅の集会場や学校、公民館などで、復興コンサートは現在も、仙台フィルと宮城県の音楽家たちを中心に作られた公益財団法人「音楽の力による復興センター東北」を中心に精力的に続けられています。
その回数は、実に1,429回 (9月15日までの集計)。
震災から13年が過ぎた今も、3日に一度の割合で「復興コンサート」は続けられています。
「つながる心 つながる力 みんなでつくる復興コンサート」は、音楽の力を信じて心の復興を目指す仙台フィルと東北の音楽家たちにエールを送ろう!
1年に一度、全国から集まって、仙台フィルの演奏を聴いて大きな拍手を送ろう!
このような主旨で震災の翌年2012年に第一回を開催、以降回を重ねてまいりました。
そしてこのコンサートのもうひとつの「売り」は、コンサートのタイトルの通り、「みんなでつくって」いるところ。
あなたが今、訪れてくれているホームページ「ミンナデツクルドットコム」が会議室になって、毎年のコンサートのアイデアを集め、それを元に仙台フィルの皆さんと演奏会の内容を決めていくのです。
「仙台フィルに演奏してもらいたい楽曲」「指揮者には誰が良いでしょう?」
「ゲストにお迎えしたいのは誰ですか?」
このホームページの「応募フォーム」にアイデアをお寄せいただいて、同じくこのホームページでご覧いただける「音のコラム」という動画で毎週、ご紹介してまいります。
昨年(今年3月のコンサートのための企画会議)は、より多くの方、具体的には仙台フィルやこのコンサートのことを割と最近知ったという音楽ファンの方にも興味を持っていただきたい、という目的で、コンサート全体に、ひとつのテーマを設けることにしました。
40を超えるアイデアの中から選ばせていただいたのが「仙台フィルと宇宙の旅へ」。
このテーマに沿った流れで、ゲストに(ご本人曰く)「宇宙といえば」の森口博子さん、メインプログラムにジョン・ウィリアムズの「スターウォーズ組曲」などが、次々に決まっていきました。
今年はどうしましょうか?
「みんなでつくる」コンサートですから、まずはテーマについて検討したいと思います。
3月1日(土)まで5か月と少し
余裕があるようで、実はあまり時間がありません。
さっそく今年も「会議」を皆さんと一緒に始めたいと思います。
一回目の「音のコラム」の公開を、楽しみにお待ちください。
そして2025年3月1日(土)、みんなでつくったプログラムを聴きに仙台に集まりましょう。
このコンサートは、みなさんからアイディアをいただき、それを元につくっていくコンサートです。
下の募集フォームボタンよりフォーム開き、項目を選択、ご意見・ご要望をお寄せください。
何時でも、何回でもお送りいただいて問題ございません。
いただいたアイディアは、コンサートプロデューサー斎藤茂による「音のコラム」で公開していきます。
今回もみんなのリクエストを演奏してくれる仙台フィル。楽団員の紹介や活動については、こちらからチェック。
仙台フィルハーモニー管弦楽団サイト
2025年3月も、仙台に集まって仙台フィルにエールを送りましょう!